<目次>
【Uさんの経歴】
現職:日系東証一部状況企業のタイ法人
ポジション:Sales executive
日本での経験:2年
タイでの経験:7年
その他海外での経験:0年
タイで働くUさんに話を伺いました。
1.タイでの仕事について
ー現職はどのような仕事を行っておりますか?
空調設備関連の企業にて営業担当として働いています。
弊社と現在お付き合いをしてい頂いている企業もしくは過去に取引のあった企業様でバンコクから車で往復3時間以内(アユタヤ・チョンブリ・ラヨーン等)のエリアがメインとなります。
定期訪問を行い、何か困っていることやメンテナンス・リフォームを考えていないかなど話をお伺いするとった、既存顧客との取引を中心とした営業がメインの仕事になります。
ー仕事をしていて大変な事は何でしょうか?
1つは、専門知識等が必要な事です。私でも対応が出来る事あるものの、より専門的な話になると営業担当だけでは対応が難しいことも正直あります。
そういった場合は、先方のご依頼や打ち合わせで聞いた内容を社内に持ち帰り、弊社でその問題に対応できるかどうか確認を行います。
2つ目は、その確認作業です。問い合わせの内容によって、タイ人担当者に確認するか・日本人マネージャーに確認するか変わってきます。
お客様との関係性も非常に重要です。弊社のタイ人とお客様のタイ人で仕事をうまくこなしているところに日本人が介入するとややこしくなりますし、
大きな問題や重要な案件の話の場合は、日本人同士で話あった方が良いこともあります。未経験で入社したこともあって、最初はその見極めが大変でした。
タイ人と打ち合わせを行った後に、よく一緒に食べるランチ。
ー未経験で、入社して意識していたことは?
「入社して」といいますか、私が意識している事は「分からないことは素直に聞く」これを徹底しています。
分からないまま仕事が進んでいく事の方が色々とリスクが高いですし、質問するのは一瞬で終わります。ですので、入社してからは色々質問していたと思います。
2.小学校の先生としてタイへ
ー日本にいた時はどんな仕事を?
大学を卒業してからは、日本国内の公立の小学校で副担任として働いていました。他の先生方がメインで授業を行うのですが、私はその授業のサポート役です。
担任の先生が教えている傍ら、授業の内容が分からない子供たちに個別に教えたり、学級だよりや配布プリントを作成したりとクラスを運営する上でのサポート全般を行っていました。
ーなぜ、タイで働こうと思ったのですか?
これは希望したわけではなく、配属先がたまたまタイだったことがきっかけです。
もともと旅行が好きで、学生の頃から長期休暇になるとよく海外旅行に行っていました。国外旅行の経験から、海外で働いてみたいと学生の頃から考えていました。
そう思いながら働いているあるとき、「海外子女教育振興財団」を見つけました。この制度は、契約(2~3年)で海外にある日本人学校で教師を募集するというものです。
もともと海外が好きだったこともあって、直感的に「応募しなければ!」と思ってすぐに応募し、面接や小論文等の試験に合格して、海外の日本人学校で働く権利を得ました。
昔の事なので正確には覚えていない事が申し訳ないのですが、当時は希望する国が選べませんでした。「アジアを中心とするいずれかの国に配属」という事を言われていて、私の配属先がタイになったという背景があります。
ー日本人学校で働いた3年間いかがでしたか?
タイに来る前は海外で働く事が出来る!という事で非常にワクワクしていました。海外に出て働いて、現地の友達も出来て、グローバルな環境を想像していました。
今思えば当たり前の事ですが、日本人学校なので、働く人も関わる人も全て日本人です。なので、タイに来たのはいいものの、タイ人と一緒に働いたり、タイ人友達が出来て一緒に遊んだりといったことが殆どありませんでした。
働く場所こそ、海外になったものの、仕事内容は日本国内と同じ。仕事は楽しかったですが、海外に出てきて働いている感覚がありませんでした。これが正直な感想です……
週末に旅行に行った際の写真。週末に気軽にリゾート地へ行ける事が魅力。
3.タイで転職し、広告営業担当へ
ー契約満了後、タイで転職活動を?
はい。3年間日本人学校で働いて、日本に帰るという選択肢もあったのですが、職場環境が日本と同じだったので、海外で働いている実感というものがあまりありませんでした。
そのため、もっとタイ人や他の国籍の方と仕事がしたいと考えて、タイ国内で転職することにしました。
ー転職後、どのような仕事をしましたか?
転職後は広告営業として働きました。こちらの会社ではフリーペーパー発行しているのですが、フリーペーパーに広告を載せて下さる企業様への営業、ライターとの日程調整、社内タイ人スタッフが日本へ出張した時のサポートなどがメインの仕事です。
社内のタイ人スタッフは英語が堪能なスタッフもいれば、話せないスタッフもいます。英語やタイ語を使用する環境で仕事をしていました。
営業も初めてでしたし、日本語以外の言語を業務で使用することも初めてです。最初はとても緊張してましたけど、学校で働いていた環境とはまるで違います。
「タイに来る前に求めていた環境が手に入った!」と思いながら、楽しく働いていました。
良かった事は、働きながら英語やタイ語を使用していた事です。もともとタイ語は勉強しようと思っていましたが、中々始める機会がありませんでした。
仕事で使う外国語となると、すごく難易度高くなります。ですが、働いているうちに慣れてきて、驚くほどタイ語も上達しました。
タイ文字も結構読めるようになりましたし、非常に良い経験になったと思っています。
インバウンド関連の仕事での1コマ。
4.タイで2度目の転職。東証一部上場企業のタイ法人へ入社。
ー広告営業から、現職への仕事へ転職されたのですね。きっかけは何だったのでしょうか?
そうですね。広告営業として4年間働きました。英語・タイ語を使用した業務にも慣れましたし、業績も上げることが出来て昇進も出来ました。働いていて良かったと思っています。
ですが、広告営業はコミッション制です。業績を上げつつけないと給与が安定しません。今後を考えたときに、安定した収入が欲しいと思っていました。これが一番の理由です。
未経験で新しいことも行いたいと思っていた時に、タイで働いていた人脈や経験を活かして働く事が出来る現職を見つけることが出来ましたので転職することにしました。
ー教師経験し、広告営業を経験し、現職へ転職しましたが良かった事は何でしょうか?
この質問、私が転職する際にも考えた事で、言われた事なのですが、
端的に言うと、「雇用される力がついたこと」だと思います。
仮にですが、教師としての仕事を今までずっと続けていたとします。そうすると、教師として経験を活かして働く事が出来る仕事は限られてくると思います。
ですが、2社目で広告営業を経験しました。また、そこでタイ語と英語を学び仕事をしています。
そうすることで、
教師というスキルしかなかったところに、 教師 × 営業 × タイ語 × 英語 というスキルが身に付きました。
現職へ転職する際には、
営業 × タイ語 × 英語 を評価して頂き、転職する事が出来たと思っています。
今度、現職では業界の専門知識を学んでいます。
そうすると、 営業 × タイ語 × 英語 × 専門性 が身につく事になります。
なので私の場合もし現職が仮に嫌になり、退職したとしても、
- 教師 × 営業を活かして、教育業界関連の営業 in 日本 or タイ
- 営業 × タイ語を活かした、タイ語が出来る日本人営業 in 日本 or タイ
- タイ語 × 英語を活かした、何かしらの仕事 in 日本 or タイ
上記のような仕事を行う事が出来ると思います。
転職して良かった事は、 「雇用される力」つまりスキルの掛け合わせ が可能になったと思います。
ータイへ転職を検討している方へ一言お願いします。
タイもそうですが、海外に出ると必然的に外国語を使用する環境に放り込まれます。
そのような環境に身を置き仕事をする事で外国語という武器が身につくため、雇用の幅が広がると考えています。
雇用の幅を広げるという意味で、海外就職もありかと思います。
私はタイで就職して働きましたが、海外に出ると多くのキャリアの可能性を考えることが出来るので、
少しでも興味のある方は、海外転職・タイへの転職考えてもいいと思います。
小学校教師から広告営業そして東証一部上場企業のタイ支社へと入社したUさんのお話を伺いました。
ALCではタイでの転職・就職のサポートを行っておりますので、タイで働きたい方、転職したい方は気軽にご連絡下さい!
担当:菊地
Email : yosuke@al-career.com
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